Gdyby Ciebie nie było

告白後の息遣いのように静かなこの声は、まるで最も頑固な感情が眠る心の奥底から直接聞こえてくるかのようだ。そこには見せかけのドラマチックさはなく、ただ温かく、ほとんど聖なるほどの純粋さがある。君がいなければ空虚で、君がいなければ静寂で、君がいなければすべてが意味を失う。そして、この一見純真に見えるものの中に、世界全体を浮かせておくのに十分な力が宿っている。

音楽は夕暮れの光が壁を流れるように優しく流れ、一つ一つの言葉が慎重に置かれるので、余計な音を恐れて心臓さえも止まってしまう。これは情熱でも喪失でもない。ただそこにいること以外何も求めない、稀な形の愛についてだ。ただそばにいるだけで、もう息ができる。