СПАСАТЕЛЬНЫЙ КРУГ

世界は自分に何も借りがない、自分も世界には何も借りがない、と決めた人の日記のように聞こえます。ここには「永遠の友情」や家族の夕食の席などはありません。ポケットの中のお金、飛行機のスケジュール、そして武器にも鎧にもなった音楽だけがあります。極限まで磨き上げられたシニシズムは、ほとんど十代の反抗心と隣り合わせだ。誰をも信用せず、奇跡を信じず、自分の怒りに頼って生き抜く。

しかし、この「誰も必要ない」という虚勢の裏には、奇妙な疲労感がにじんでいる。まるで「自分だけ」という声が、望んだよりも少し小さく聞こえ、表彰台の上には勝者ではなく、ただ倒れることを拒む姿が見えるかのようだ。音楽は轟音を立て、こめかみを打ち、まるで内なる声、孤独についてささやくその声を、わざと掻き消しているかのようだ。