WONDERING

時間が一つの地点で凍りついたかのように、最も静かな夜でさえ期待に満ちて鳴り響き始める。電話は沈黙しているが、指はそれでも画面に伸びる―もしかしたら今まさにそのメッセージが届くかもしれないから。世界は動き続けているのに、心の中では「誰が君を家に送ってくれるの？」という一つの疑問だけがぐるぐる回っている。頭ではもう前に進むべきだと分かっていても、心は頑なに「私たち」がいた場所に留まっている。それは、痛みを思い出させる音楽を流す習慣のようなもの。でも、なぜかまだ心が温かくなるんだ。