Nero

休むことを知らない、轟くようなリズム。まるで限界まで稼働するエンジンのように、常に前進し、常に加速し、ブレーキを踏む権利などない。ここには優しさや言い訳の余地はなく、ただひたすら「できるからやる」という直線的な姿勢がある。

一打ごとに、まるで真昼のアスファルトのように、空気さえも震えるような熱さを感じる。言葉は焼けるように熱いけれど、火傷は残さない。むしろ、哀れみを減らして行動を増やそうと背中を押してくれる。少し荒っぽくて、少し貪欲だけど、そこが魅力なんだ。フィルターも、好かれたい気持ちもない、力強さそのもの。

この音楽は音量を下げてほしいとは決して言わない。スピーカーを最大音量にし、勢いづくための空間を求めるのだ。