Небо

人生はリズムに乗って進んでいて、そのリズムに足取りが乱されることもある。ワルツだったり、マラソンだったり、雪で暖かさの記憶さえも埋もれてしまうような、空っぽの冬だったり。まるで誰かが突然音を消して、慣れ親しんだ動きの残響だけを残したかのようだ。それでも、心の中では奇妙な音楽が流れている。出会いよりも長く続いた別れだ。

言葉には去る悲しみはあるが、悲劇ではない。むしろ、もう理解している者の、軽い諦観である―どんなに留まりたいと思っても、戻る道はないのだ。そしてそこには逆説的な自由がある―失うことで、突然、空は天井ではなく、習慣であり、それに慣れることもできるのだと気づき始めるのだ。